広域連合

広域連合制度とは

広域連合制度の解説<2>

特徴

広域連合は、新しい時代にマッチした広域行政の推進を図り、あわせて地方分権の推進に資するシステムとして制度化され、次の特徴を有しています。

組織・権能における弾力性 組織、権能などの点において、組織する地方公共団体の創意工夫が反映し得るよう、制度上極めて弾力性に富んだものとされています。
すなわち、組織する地方公共団体は、同列の団体同士の組合せに限らず、都道府県と市町村といった組合せを認めるとともに、処理する事務も広域にわたり処理することが適当であると認められるものであれば、組織する地方公共団体相互間で同一のものでもかまいません。
住民の存在と
民主的統制
広域連合は住民の存在を前提とした制度とされており、その運営を住民の民主的な統制のもとに置くこととしています。そのため、議会の議員や長の直接公選の方法をとることもできることを明記し、普通地方公共団体における直接請求制度の全面適用と、広域連合の住民にのみ特に認められる規約の変更の直接請求も採用しています。
組織する地方公共
団体からの独立性
広域行政需要への対応という面において、組織する地方公共団体から独立して機能を発揮しうるような制度とされています。
具体的には、広域連合の側から規約の変更を組織する地方公共団体に要請しうることとされ、また、広域計画の実施上支障がある場合には、組織する地方公共団体に対し改善策等の勧告ができることとされています。
国等の権限に
属する事務の処理
国や都道府県知事等の権限に属する事務を直接処理することができ、また、都道府県の加入する広域連合は国に、都道府県の加入しない広域連合は都道府県に対し、当該広域連合の事務に密接に関連する国等の権限に属する事務の一部を処理することとされるよう要請することができます。
広域連合が処理する事務

広域連合は、広域計画を作成し、地方公共団体またはその機関の事務で広域にわたり処理することが適当であると認める事務およびこれに関連して国等の権限に属する事務を総合的かつ計画的に処理するために設けられたものであり、この趣旨に合致するものであれば、基本的には広域連合が処理することができる事務についての制限はありません。

「広域にわたり処理することが適当であると認める事務」とは、地方公共団体が、それぞれ単独で処理するよりも、他の地方公共団体と協力して広域連合を設置してその事務に当たらせることが適当と認められるものをいうものであり、基本的には広域連合を組織しようとする地方公共団体が住民福祉の増進、事務処理の効率化等の見地から判断すべきものです。

したがって、広域連合を組織する団体は、必ずしも相互に共通する同一の事務を広域連合に処理することとさせなければならない訳ではなく、「広域にわたり処理することが適当であると認め」られる限り、全く同一の事務でなくともかまいません。
例えば、次のような事務を処理するための広域連合を設置することも可能です。

<都道府県の事務と市町村の事務との複合的な処理例>

  • 産業廃棄物に関する事務と一般廃棄物に関する事務
  • 流域下水道の設置管理と公共下水道の設置管理
  • 広域的な防災対策と消防事務
  • 国道(指定区間を除く)・県道の管理と幹線市町村道の管理等
設立手続

広域連合の設立のための手続は、おおむね一部事務組合に準ずるものです。
すなわち、関係地方公共団体は、各地方公共団体の議会の議決を経て、協議により規約を定め、都道府県の加入するものにあっては総務大臣、その他のものにあっては都道府県知事の許可を得て、広域連合を設けることができます。【地方自治法284B、291の11】
設立の手続は、次のとおりです。

事実上の協議 事前に関係地方公共団体間において、広域連合設立に関する基本的事項および規約案等について協議し、案を作成します。
事前協議 設立許可の権限を有する総務大臣または都道府県知事と事前に協議を行います。
関係地方公共団体の議会の議決 広域連合を設立しようとする地方公共団体の議会において、広域連合の設立および規約案の内容について、これに同意する旨の議決を行います。
許可申請 広域連合を設立しようとするすべての地方公共団体の議会において議決が行われた場合には、関係地方公共団体の長は協議により広域連合の規約を定め、都道府県の加入するものにあっては総務大臣、その他のものにあっては都道府県知事に対して広域連合の設立の許可の申請を行います。
なお、申請は、すべての関係市町村の長の連名で許可権者に対して行います。
設立の許可 総務大臣または都道府県知事の許可を得て、広域連合が設立されます。
なお、総務大臣は、設立の許可をしようとするときは、国の関係行政機関の長に協議しなければなりません。【地方自治法284C】

広域連合の設立の許可が行われ、広域連合が設立された段階で、広域連合の議会の議員および長の選挙を行います。
また、広域連合が設けられた後、速やかに、その議会の議決を経て、広域計画を作成しなければなりません。

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